
2021年10月27日に新しくDJIから「DJI ACTION 2」が発表されました!初代のOsmo Actionから約二年半の年月をかけて発表されたDJI ACTION 2はその名に相応しいアクションカメラの性能を備えています。


スペックの情報などは、公式サイトで確認できますが、実際の動画の色合いや画質などは実際の動画を見てみないとわからない部分があります。また、バッテリーの持ちなどについてもレビューしたいと思います。
元々は初代Osmo Actionというアクションカメラを出していたDJIでしたが、それはGoProのコピーのように扱われていました。ただ、今回発表されたDJI ACTION 2はGoProシリーズに引け劣らない機能となりました。
- 高温の対処方法 - DJI Action 2は素材にアルミニウム合金を使用しており、熱が伝わりやすく、熱放出が早い傾向があります。 Action 2では、4K/120fps動画撮影に対応しており、撮影中は負荷がかかるので、カメラユニットが熱くなることは異常ではありません。
- 温度の上昇速度の制御方法 - 動画解像度を下げる方法があります。例えば、1080p(省電力モード)で動画撮影すると、Action 2の温度の上昇速度は比較的ゆっくりになり、熱くなりすぎません。
- 様々なアクセサリーを素早く装着 - Action 2のマグネット着脱式デザインは、簡単にアクセサリーを付け替えることができ、いつでも撮影できます。Action 2の様々なアクセサリーを装着して、旅先の様子をクリエイティブな方法で映像に残しましょう。
- どこでもアクション撮影 - DJI Action 2は、超コンパクトなので、荷物の多い旅行でも余裕で持っていくことができます。磁気ストラップや磁気ヘッドバンドを使えば、この軽量なカメラを胸部や頭部に簡単に取り付けて、あなたが見ている世界をそのまま撮影することができます。
- 映像の素晴らしさは、一目瞭然 - 細部まで描き出し、驚くほど滑らかな4K/120fps動画を撮影できます。Action 2の超広角FOVで、被写体周辺の様子をもっと捉えることができます。
以下は実際に海外のYoutuberやレビュー記事で紹介されている内容です。
DJI ACTION 2 のメリット・長所
製品プロモを見る限り、かなり高機能なDJI ACTION 2 となっていますが、海外のYoutuberやレビューを見るとやはり以下の点が注目されています。
- どこにでも持ち運べる小さなスタイル
- 磁気マウントとスナップオンアクセサリ
- GoProよりも広角
- 効果的なデジタル安定化(水平維持機能)
- 最大4K120fpsの動画
- 12MPの写真
- 33フィートまで防水
- ウェブカメラとして機能
DJI ACTION 2のデメリット・短所
完璧に見えるDJI ACTION 2ですが、海外のレビューでは以下の点が懸念点として挙げられています。
- フロントスクリーンは別オプション
- 過熱(オーバーヒート)が懸念されます
- メインカメラモジュールにカードスロットや充電ポートがない
- フロントスクリーンとバッテリーは防水ではない
- 外部のオーディオソースとの連携がない
バッテリーの持ちについて
DJI ACTION 2自体にもバッテリーが備わっているので、ある程度撮影することができますが、海外のレビューによると 4K 60fpsで17分しか撮影することができません。フロントディスプレイとバッテリーパックはどちらも、記録時間を延長するための独自のバッテリー機能を備えています。
- ディスプレイモジュールを使用 ⇒ + 49分されて合計68分 撮影可能(4K 60fps)
- バッテリーパック ⇒ +66分されて合計83分 撮影可能(4K 60fps)
一方、GoPro Hero10Blackは5.3K60fpsで約45分間、4K60fpsで約1時間の撮影を可能としています。
海外のYoutuberや記事のレビューによると、過熱問題があるので、長時間の撮影はGoProの方が適しているとされました。
別の海外の記事ではこのような実験結果がありました。
以下は本体モジュールだけで撮影を行った場合の撮影時間です。
撮影画質 | 撮影可能時間(過熱により止まった時間) | その時のバッテリー残量 |
4K 60fps | 5分45秒 | 79% |
2.7K / 60p | 6分 | 79% |
1080p | 7分24秒 | 80% |
上のテストは一般的な室内で行われたものです。当然周りの環境により気温が変わるのでこの結果も変わると思います。ただ、夏の暑い時期や車のダッシュボード上での撮影は基本的にかなりカメラが熱くなるので、連続撮影可能時間がさらに短くなることが懸念されます。
長時間の連続撮影を望む場合は、GoProの方がBetterという意見が多かったです。 DJI ACTION 2は 5分~15分のクリップ動画を撮影するのには向いていますが、それ以上の連続撮影には不向きです。
デフォルトの容量について
YoutuberのFlytPathによると、スペック情報は本体の容量は32GBとなっていますが、実際の容量はシステムのために利用されるので、実際に利用可能な容量は22.4GBということを伝えています。
これは4K 120fpsを撮影するには少々物足りない容量になるので、基本的にはバッテリーモジュールと組み合わせて使う必要がありそうです。メモリーカードは 256GBまで利用することができます。
カメラ性能について
DJI Action 2のカメラは、155度の広い視野とf /2.8の絞りを備えた1 / 1.7インチのCMOSセンサーを備えております。これはGoPro10のSuperViewよりも広角に写るようになっています。
撮影中の発熱について
カメラが小型になればなるほど、基本的には撮影中の熱問題が発生します。これは、小さくすればするほどファンなどの冷却機能を搭載できなくなるからです。
YoutuberのiPhonedoによると、Osmo Action 2の撮影中の温度は以下のようになると実験していました。
↓別の動画でも「Overheating」が実際に行ったと言っています。彼は普通に4Kを連続撮影していたら34分でオーバーヒートのため撮影がストップしたと言っています。
↓ちなみにDJI Action 2の設定には「High temperature Threshold」という機能があり、どのくらいの温度に達したら自動的に撮影を停止するかを設定することができます。
↓以下のように25度の室内で 4K 60fps の動画を撮影した時に、 Standardモードだと 6分23秒、Highモードだと 14:51でストップしてしまったと言っています。
なお、オーバーヒートしたカメラはかなり熱くなっており、カメラに触れること自体難しいようです。
DJI Action 2を買うべき人
以下に該当する方は、DJI Action 2を購入するべきです。
最小で斬新なアクションカメラが欲しい人
モジュラーデザイン、信じられないほどコンパクトなフォルム、プレミアムな仕上がり、そして完全に素晴らしい手触りのアクションカメラが欲しい人
フラット色に近い色を好む人
Action2のカラーはドローンで利用されているカラーリングと同様に彩度が低い動画になります。もちろん編集で調整することができますが、当然動画編集ソフトでカラーを編集すれば、それだけ書き出しに時間もかかるので、デフォルトのカラーリングを好むユーザーに向いていると思います。
さらに広角のレンズが欲しい人
155度のDJI Action 2は、132度の視野GoPro Hero 10Blackよりも広い角度を備えています。これは、フレームがより多くなることを意味し、超広大な風景やすべてを網羅する映像に適した選択肢になる可能性があります。
DJI Action 2を買うべきでない人
以下に該当する方はDJI Action 2を買うべきでないという意見が海外では多かったです。もし以下の機能や用途を希望する場合は、GoProシリーズの方をオススメします。
長時間連続して撮影をしたい人
4K動画を長時間を撮影すると、約6分後にDJI Action2がオーバーヒートします。また、これは2.7Kの解像度の動画でも発生し、1080pの動画でもカメラをシャットダウンする可能性があることがわかりました。 GoProでも環境によっては同様のことが起こりますが、DJI Action 2 の方がオーバーヒートは発生しやすいです。
SNS向けの派手な動画を撮影したい人
Action2のカラーリングは、彩度が低いのでGoProに比べてSNS映えがしにくいです。
外部のオーディオ
MediaModを備えたGoProとは異なり、DJI Action2は外部オーディオ録音をサポートしていません。マイク自体は悪くはありませんが、特にVlogを使用している場合は、音質を向上させたいと思う可能性があります。次に、アクション2では、外部レコーダーを使用して、編集スイートのオーディオとビデオを一致させる必要があり、ワークロードが増加します。
比較表
GoProかDJI Action 2 で悩んでいる方向けに以下の比較表を作成しましたので購入時の参考にしていただければと思います。
DJI Action 2 | GoPro HERO 10 | |
本体 | モジュラーデザイン | 一体型 |
重さ | 56グラム | 153グラム |
動画の画質 | 最大4K120fps | 最大5.3K60fpsおよび4K120fps |
サイズ | 39x39x22.3mm | 71.8 x 50.8 x 33.6mm |
液晶モニター | 1.76インチ | 2.27 型(インチ) |
センサー | 1 /1.7インチ CMOS | 1 / 2.3インチ CMOS |
レンズ | FOV155ºf / 2.8 | – |
ISO | 100-6400 | 100-6400 |
最大ビデオビットレート | 130Mbps | 100Mbps |
インターフェース | USB-C | USB-C |
内蔵マイク | DJIマトリックスステレオ | 3つ |
防水性能 | 10m(本体のみ) | 10m |
水平維持機能 | 〇 | 〇 |
バッテリーの持ち(FHD 30fps) | 70分(本体のみ) | 112分 |
バッテリーの持ち(4K 30fps) | 45〜47分(オーバーヒートにより、連続で撮影できるのは平均約6分間) | 76分 |
追加バッテリーのコスト | 75ドル | 20ドル |
まとめ
いかがでしたでしょうか。DJI Action 2は次世代のアクションカメラのように思えますが、オーバーヒート問題などがあり、一概に完璧なアクションカメラと言うには難しいようです。ただ、4K 120fpsを撮影できるカメラでこの価格はかなりリーズナブルなので、短いクリップ動画を撮影する用途なら全然買いだと思います。カラーについても動画編集時に編集することで彩度をあげることもできるので、そこまで大きな問題ではないように思えます。
(情報ソース)
今回の記事の内容は以下の情報ソースを参考にさせていただきました。
https://www.pcmag.com/reviews/dji-action-2
https://www.techradar.com/reviews/dji-action-2
https://www.dpreview.com/news/8008713487/dji-action-2-is-a-2oz-modular-action-camera-that-shoots-4k-120p
https://www.youtube.com /watch?v=aEtwCvlyP3I
https://www.youtube.com /watch?v=KOzCHHBPIMY
https://www.youtube.com /watch?v=axyRhJN9T3g
DJI ACTION 2のデメリットは?
GoProと比べると、DJI ACTION 2のデメリットはいくつかあり「オーバーヒートしやすい」「外部オーディオの接続ができない」「動画の彩度が低い」などのデメリットがあります。
DJI ACTION 2はどういう人に向いていますか?
DJI ACTION 2は4K 120fpsの動画を撮影できるゲームチェンジャーです。これは動画編集をする人ならだれでも購入する価値はあると思います。ただ、オーディオの問題があるのでVlogにはGoProの方が向いているという意見が多いです。
DJI ACTION 2の連続撮影は何分ですか?
環境により異なりますが、ある実験によると 4K 60fpsで室内で撮影した場合、オーバーヒートによって 約6分しか撮影ができなかったというケースがありました。画質を上げればもっとオーバーヒートの可能性があがり、連続撮影時間は短くなるとされています。
- 高温の対処方法 - DJI Action 2は素材にアルミニウム合金を使用しており、熱が伝わりやすく、熱放出が早い傾向があります。 Action 2では、4K/120fps動画撮影に対応しており、撮影中は負荷がかかるので、カメラユニットが熱くなることは異常ではありません。
- 温度の上昇速度の制御方法 - 動画解像度を下げる方法があります。例えば、1080p(省電力モード)で動画撮影すると、Action 2の温度の上昇速度は比較的ゆっくりになり、熱くなりすぎません。
- 様々なアクセサリーを素早く装着 - Action 2のマグネット着脱式デザインは、簡単にアクセサリーを付け替えることができ、いつでも撮影できます。Action 2の様々なアクセサリーを装着して、旅先の様子をクリエイティブな方法で映像に残しましょう。
- どこでもアクション撮影 - DJI Action 2は、超コンパクトなので、荷物の多い旅行でも余裕で持っていくことができます。磁気ストラップや磁気ヘッドバンドを使えば、この軽量なカメラを胸部や頭部に簡単に取り付けて、あなたが見ている世界をそのまま撮影することができます。
- 映像の素晴らしさは、一目瞭然 - 細部まで描き出し、驚くほど滑らかな4K/120fps動画を撮影できます。Action 2の超広角FOVで、被写体周辺の様子をもっと捉えることができます。
コスパ - 9.7
機能性 - 9.5
コンパクト - 9.4
独創性 - 9.3
9.5
価格面でも機能面でもGoProを圧倒するようなスペックです。また、単純にカメラ自体の機能も業界をリードするような撮影機能を備えているので、初心者から動画撮影者まで広く利用することができます。DJIの商品ということもあり、耐久性などは安心できる商品になっています。